金・プラチナの査定は何で決まる?刻印・重量・石付きジュエリーの見方
金・プラチナの査定を、品位・対象重量・石や製品の評価・費用に分けて解説。K18単価の使い方、見積りの計算例、コンビリングや壊れた品の確認点がわかります。
この記事で分かること
- 刻印・品位・対象重量を分けて査定額を読み解く。
- 計算例で単価・費用・最終受取額の違いがわかる。
- 石付き・ブランド・コンビ素材も評価の範囲を確認。
「金相場は上がっているのに、この指輪はいくらで売れるの?」
買取店の価格表を見比べても、自分のジュエリーに当てはめられず迷うことはありませんか。
同じ10gでもK18と純金は同額になりません。
石付きの指輪なら、その重さをすべて金として計算することもできません。
まず知りたいのは、手元の品物の「どこに、いくらの価値が付くか」です。
刻印の読み方と見積りの計算を押さえると、提示額の根拠を一つずつ確かめられます。
この記事では素材・重量・石やブランドの評価・費用を分けて整理します。
金額を聞いて終わらず、納得して「売る」「残す」を選ぶために使ってください。
金・プラチナの査定額は4つに分けると見えてくる
価格表の数字が高い店を探す前に、その数字が何を表しているかを確認しましょう。
貴金属の品物には「素材としての価値」と「ジュエリーとしての価値」があり、見積りの出し方が一つとは限らないためです。
| 要素 | 見るところ | 見落としやすい点 |
|---|---|---|
| 素材・純度 | 金かプラチナか。K18、Pt900などの品位 | 金色・銀色という見た目だけでは素材を決められない |
| 対象重量 | どの部分を何gとして計算したか | 石や貴金属以外の部品を含む総重量とは違うことがある |
| 石・製品の評価 | 宝石、ブランド、デザインなどをどう扱ったか | 「地金だけの査定」と「製品全体の査定」を混同しやすい |
| 費用・受取額 | 手数料などを差し引いた後の金額 | 広告の単価と実際に受け取れる金額は別の確認が必要 |
例えば、石のないK18チェーンなら、品位と重量が見積りの中心になります。
一方でブランドのダイヤモンドリングなら、地金の説明だけで終わらせず、石と製品としての扱いまで確認したいところです。
最初に「これは地金としての金額ですか。それとも石やブランドを含めた金額ですか」と聞くと、その後の説明を整理できます。
見積りの仕組みが違う店同士でも、最終的な受取額と評価の範囲をそろえれば比較できます。
K18・750・Pt900とは?刻印から素材を整理する
品位は、製品に含まれる貴金属の割合を示すものです。
金では24分率のK表示と千分率の表示、プラチナではPtに続く千分率の数字が使われます。
| 刻印の例 | 表していること | 価格表で照合する欄 |
|---|---|---|
| K18・18K・750 | 金の含有割合75%を示す表記 | K18の買取単価 |
| K14・585 | 14金として用いられる表記。585は金58.5% | K14の買取単価 |
| K10 | 金の含有割合は10/24、約41.7% | K10の買取単価 |
| Pt950 | プラチナ95%を示す表記 | Pt950の買取単価 |
| Pt900 | プラチナ90%を示す表記 | Pt900の買取単価 |
| Pt850 | プラチナ85%を示す表記 | Pt850の買取単価 |
表記の基礎は日本ジュエリー協会の貴金属解説とプラチナ・ギルド・インターナショナルの純度解説を参照しています。
刻印は確認の手掛かりなので、実物の素材確認と合わせて見ます。
ホワイトゴールドとプラチナは同じものではない
銀白色の指輪でも、K18WGはホワイトゴールド、Pt900はプラチナです。
K18WGの「WG」は色の区分で、プラチナの表示ではありません。
ピンクゴールドやイエローゴールドも、色だけで純度が高い・低いと判断するものではありません。
手元に銀色のネックレスが2本あれば、一方がPt850で他方がK18WGという組み合わせも考えられます。
まとめて「プラチナ」と伝えず、それぞれの刻印を分けてメモすると見積りの説明を追いやすくなります。
小さな刻印は読み切れなくてもよい
指輪では内側、ネックレスでは留め具の周辺などを明るい場所で見ます。
スマートフォンの拡大写真を撮る方法もありますが、文字を読もうとして表面を削る必要はありません。
「K18の後ろに小さな文字がある」「Ptらしく見える」までで十分です。
数字だけを切り取ると意味を取り違えます。
前後のアルファベットや記号も一緒に写し、わからない文字は推測で埋めずに残してください。
刻印がない品や古い品も、外観だけで処分を決めず素材確認の対象に分けておくとよいでしょう。
また、留め具とチェーンが別々に交換されている品なら、そのことも伝えます。
目に付く一つの刻印だけで品物全体を説明できるとは限らないからです。
K18の後ろにGP・GFがある場合は、文字全体を読む
「K18」という文字が見えても、その後ろに別の表記が続く場合は、そこまで含めて確認します。
GPは金メッキ、GFは金張りを示す表記として使われます。
表面に金を用いた品を、全体がK18の品と同じ方法で計算しないことがポイントです。
RE:TANAKAのシミュレーション案内でもGP・GFの表記を区別しています。
これは素材表示を読み違えないための参考になります。
同サービスの取扱条件と、ごえんを含むほかの店の取扱条件は別なので、可否は利用する窓口の案内で確認します。
例えば、「K18GP」の文字を見て前半だけをメモすると、K18製品という情報になってしまいます。
写真では末尾まで写し、見積りにもどの素材として扱われたかを残してください。
金色のアクセサリーを一袋にまとめて量ると、この違いが見えなくなります。
| 表示から確認すること | 自宅での整理 |
|---|---|
| K18・750などの品位表記 | 品物ごとに表示を控え、実物で素材の確認を受ける |
| GP・GFなど表面加工に関する表記 | 前後の文字を切らずに記録し、地金の品と分ける |
| 読めない記号や古い表記 | 自己流で現行の品位へ置き換えず、拡大写真を用意する |
| 石の重さやブランドに関する文字 | 素材の純度を示す数字と区別して記録する |
造幣局のホールマークと、K18などの表示はどう違う?
ホールマークは、造幣局が品位試験に合格した製品に打刻する品位の証明記号です。
日の丸と品位を表す数字などが組み合わされます。
K18という文字があることと、造幣局の証明記号があることは同じではありません。
造幣局の品位区分と証明記号には表示の見方が載っています。
古い区分の記号についての説明もあるため、今の価格表に見当たらない数字を見つけても、ご自身で偽物や無価値と決めないでください。
相談時は「数字の横に図形がある」といった情報も写真に残します。
ブランドのロゴ、品位の文字、造幣局の記号を混ぜずに見られると、何を根拠に素材を説明しているのかがわかりやすくなります。
同じ品位なら、色の違いだけで純度は変わらない
金の色に違いがあっても、確認された品位がK18なら金の割合という点では同じ区分です。
ただし、それで製品としての買取額も必ず同じになるという意味ではありません。
重量や石、ブランドなどの条件は別に残ります。
査定で色の違う二つのK18製品に価格差があったら、純度が違うと早合点せず、重量と評価方法を照合します。
素材の説明とジュエリー全体の説明を分けて聞くと、差が生まれた場所が見えてきます。
家のはかりの重さと、査定に使う重さが違う理由
家庭で量ったジュエリーの重さは、見積りを考える出発点にはなります。
ただし、その全量に金やプラチナの単価を掛けられるとは限りません。
石付きのリングなら、はかりに載る重さには石の分も含まれています。
ここは「総重量」と「対象重量」を分けると理解しやすくなります。
総重量は品物全体の重さ、対象重量はその見積りで貴金属として計算に使う重さです。
対象から除いたものがあれば、何をどれだけ除いたのかが比較のポイントになります。
数字が違ったときは、どの段階の重量かを見る
「自宅では8gだったのに、お店では7g台だった」という場合、すぐに損をしたと決める必要はありません。
家庭用はかりの表示単位、石などの扱い、計量した状態がそろっているかを確かめます。
家で袋に入れたまま量り、店では袋から出して量れば条件が違います。
ジュエリーケースごと量った数字は品物の重量にはなりません。
まずは同じ対象を量っているか、そのうえで貴金属以外の重さをどう扱っているかという順で整理しましょう。
細かな重量の差が気になる場合は「全体で何g、計算対象が何gという説明でしょうか」と聞くと話が具体的になります。
目の前の数字が全体重量なのか計算用の数字なのかを確かめることが先です。
石を外して持ち込む必要はない
石の重さを除くと聞いても、自分で指輪から石を外さないでください。
製品のまま評価する選択肢を残しておくためです。
外す費用や作業後の状態も関わるので、分解が必要な場合は査定側の説明を聞いてから決めます。
特に、売却をまだ決めていないリングは元の姿で持参するのが基本です。
確認のための作業なのか、売却後に行う工程なのかを区別し、変形や取り外しを伴う作業は承諾する前に内容を確認しましょう。
金・プラチナの買取額を計算するときの落とし穴
価格表の「小売」「買取」「地金」「リサイクル」を見分ける
同じ会社が発表している金価格でも、すべてが同じ取引の価格ではありません。
金地金を買う人に示す小売価格と、売る人に示す買取価格、ジュエリー向けの品位別価格を分けて読む必要があります。
| 価格表の見出し | 自分の品と照合すること |
|---|---|
| 店頭小売価格 | 店から購入する際の価格。売却の見積りとしてそのまま使わない |
| 地金の買取価格 | 対象となる金地金の条件を確認。ジュエリーのK18単価と分ける |
| 品位別・リサイクル価格 | K18・Pt900など、確認された素材の欄を見る |
| 買取実績・参考価格 | 査定日、重量、状態、付属品など実例の条件を照合する |
例えば、田中貴金属は地金価格とは別にRE:TANAKAのリサイクル価格を掲載しています。
ニュースや検索結果で見つけた一つの数字だけを使わず、価格表の見出しと対象品を確認すると取り違えを減らせます。
単位も見ます。
1g当たりなのか、一つの製品の総額なのかを分け、税込などの表示条件もそろえます。
数字をメモするときは単位を省かず「K18・1g当たり○円・確認日時」という形で残しましょう。
小さな単価差も、対象重量を掛けると判断しやすい
1g当たり100円の差があるなら、対象重量2gでは200円、20gでは2,000円の差になります。
単価差だけを大きく感じたり小さく感じたりする前に、自分の品の重さで総額に直します。
そこから費用と持参に掛かる時間も分けて考えれば、比較のためにもう一店へ行くかを判断しやすくなります。
相場を追うことに時間を掛けるだけでなく、自分の品でどれだけ違うかを見ることが実用的です。
地金部分を考える基本式は「その品位の買取単価 × 対象重量」です。
費用が別に掛かる見積りなら差し引きます。
石や製品に対する評価が別立ての場合は、その扱いも合わせて確認します。
大切なのは「その品位の単価」という点です。
K18の単価にはK18としての条件が反映されています。
そこにもう一度75%を掛けると、純度を二重に差し引く計算になってしまいます。
計算例:K18単価を使うなら、75%をもう一度掛けない
計算の仕組みを見る例として、K18の買取単価を1g当たり10,000円、対象重量を8.0gと置きます。
費用や石の別評価がない場合、地金部分は10,000円 × 8.0g = 80,000円です。
ここで80,000円に0.75を掛けて60,000円にする必要はありません。
使った10,000円が「K18の1g単価」だからです。
この例の単価は計算説明用なので、ご自身の見積りでは当日の提示単価に置き換えてください。
一方でニュースの純金価格や金地金の小売価格は、手元のK18ジュエリーに提示された買取単価と同じものではありません。
純度の換算だけで店頭の最終受取額まで求めようとせず、見積りで採用された単価から計算する方が確実です。
高い1g単価が、高い受取額とは限らない
次は、同じK18の対象重量8.0gを2店で見積もった計算例です。
広告の数字ではA店が高く見えますが、費用を差し引くと順序が変わります。
| 確認項目 | A店の条件 | B店の条件 |
|---|---|---|
| K18の単価 | 10,200円/g | 10,000円/g |
| 対象重量 | 8.0g | 8.0g |
| 地金部分の金額 | 81,600円 | 80,000円 |
| 差し引く費用 | 3,000円 | 0円 |
| 最終受取額 | 78,600円 | 80,000円 |
この例ではB店の受取額が1,400円多くなります。
「手数料無料」かどうかだけを競うのでもなく、単価だけを見るのでもなく、同じ品物で手元に残る金額を比べることが重要です。
貴金属専門の買取サービスでも価格の表示方法を案内しています。
例えば、RE:TANAKAのFAQでは品位別の価格や手数料の扱いを確認できます。
ご自身が利用する店についても、価格表と費用の説明を一組で読んでください。
対象重量が違う見積りは、金額の大小より先に内訳を確認
単価と費用が同じでも、A店が8.0g、B店が7.6gで計算していれば金額は変わります。
ここで「8.0gの方が高いから正しい」と即断するのも早計です。
総重量を記載しているのか、石などを除いた重量なのか、記載の意味をそろえましょう。
比較メモには「重量の数字」だけでなく「何の重さか」を書いておきます。
どこが違うのかを一つずつ確認すれば、説明を受けるたびに話が混ざることを防げます。

石の重さがカラットで分かる場合の考え方
ダイヤモンドなどの石の重さに使うct(カラット)と、金の品位に使うKは別の単位です。
1ctは0.2gなので、石1個が0.5ctなら重さの換算は0.1gになります。
金のK18を表す数字と混ぜないでください。
計算例として、リング全体の実測重量が5.0g、取り付けられた石の実際の重量が0.5ctで、ほかに除く部分がないとします。
この条件だけなら5.0g − 0.1g = 4.9gが金属部分の重さになります。
ただし、指輪に刻まれた一つの数字がすべての石の重量を表すとは限りません。
中央の石と脇石が分かれている場合もあります。
家で数字を一つ見つけただけなら、この計算を最終的な査定重量として扱わず、説明を理解するための換算として使います。
カラットの定義は中央宝石研究所のレポート解説で確認できます。
見積りでは、書類の重量を用いたのか、別の方法で対象重量を判断したのかを聞くと整理できます。
見積りの数字から、説明の抜けを見つける練習
金額の計算を自分で一度たどると、説明で聞きそびれた箇所が見つかります。
例えば、K18単価10,000円、対象重量4.9g、石の評価20,000円という条件なら、足し算する方式の小計は69,000円です。
最終受取額が68,000円と説明されたら、1,000円の差が何によるものかを確認します。
費用なのか、数字の読み違いなのか、石の評価の記載方法が違うのかを順に見ます。
違いがあるだけで不正と決めるのではなく、内訳を理解するために計算を使うという考え方です。
反対に、69,000円が製品全体の提示額である場合、その金額へ地金49,000円をもう一度足す計算はしません。
「別々に加算する見積り」と「全体で値段を付ける見積り」のどちらかを最初に確認する理由がここにあります。
石付き・ブランド・コンビ素材は、地金の式だけで終わらせない
ジュエリーを地金として見るときは素材と重量が軸になります。
ただし、元の品が持つ価値まで同じ式だけで説明できるとは限りません。
ダイヤモンド、ブランド、デザインをどう扱うかで見積りの意味が変わります。
石付きのリングは「石の重さ」と「石の評価」を分ける
金額を聞くときに混ざりやすいのが、この二つです。
地金計算から石の重量を除くことと、石そのものに金額を付けるかどうかは別の話です。
例えば、リング全体を5.0gと説明されても、その5.0g全部がプラチナとは限りません。
さらに「地金部分の金額です」と示された見積りからは、中央のダイヤモンドをどう評価したのかがわかりません。
確認したいのは「石を除いた重量で計算していますか」に加えて「石は別に評価していますか。それとも製品全体の金額に含まれていますか」の二点です。
石の重さを引かれたことだけを見て不利だと感じるより、何をどの方法で評価したかを見る方が判断につながります。
鑑定書や鑑別書が残っていれば持参します。
見当たらない場合も、先に有料で書類を取り直すのではなく、現状の品物と残っている資料で評価の説明を聞くところから始めると余分な出費を避けやすくなります。
ブランドジュエリーは箱より先に「品物そのもの」を確認
ブランドの箱があるから一律に何円高くなる、という見方はできません。
どの品物の箱か、製品名や素材、状態、購入時の資料がどう対応しているかを一緒に確認するための付属品です。
買った店の紙袋しか残っていなくても、品物本体にブランドの刻印や品番があれば写真に残します。
逆に、有名ブランドの箱に別の指輪を保管していた場合は、元の組み合わせではないことを伝えてください。
書類や箱を無理に合わせない方が説明は正確になります。
査定では「地金として売る場合」と「ジュエリーとして評価する場合」のどちらで金額が示されているかを確認します。
地金額、石の額、ブランド分を自由に足し合わせればよいとは限りません。
製品全体で提示された金額に、別途計算した地金額を二重に加えないようにしましょう。
K18とPt900を組み合わせた指輪は、全体を一つの単価で計算しない
金色と銀色の部分があるコンビリングでは、素材ごとの構成が見積りに関わります。
「K18」「Pt900」の両方が刻印されていても、それだけで金が何g、プラチナが何gかまでは読み取れません。
見た目の面積が半分ずつだから重量も半分、という計算もできません。
構造や厚みが異なり、外から見えない部分もあるためです。
自分で比率を決めず、査定で使った区分と重量、または製品としての提示方法を確認します。
聞き方は「このコンビリングは、金とプラチナをどのように分けて計算していますか」で十分です。
細かな内訳を示す方法なのか、確認した構成を基に全体額を出す方法なのかがわかれば、別の店の見積りとも照合しやすくなります。
購入価格と買取額の差を、純度だけで説明しない
購入時の価格には、素材以外にもデザインや製造、流通、販売に関わる要素が含まれます。
一方で買取の見積りは、今の品物をどのような対象として評価するかに基づきます。
購入時のレシートと地金単価だけを比べると、差の理由が見えません。
高く買った品の見積りが想像より低かったときほど「なぜこの額なのか」を具体的に聞きましょう。
石の扱いなのか、製品としての評価なのか、地金だけの見積りなのかを確認すると、別の評価方法も比べるべき品かどうかを判断できます。
金額が希望に届かなければ、残すという選択肢もあります。
思い入れのある品は売却の候補と決め切らず、価格を知るための品として分けておくと落ち着いて説明を聞けます。
切れたネックレス・変形した指輪は、直す前に素材の価値を確認
身に着けられない状態と、貴金属としての価値がないことは同じではありません。
チェーンが切れても金の部分そのものが消えるわけではないため、地金としての評価を考える余地があります。
片方だけのピアス、変形したリング、留め具を失ったネックレスは、まずその状態のまま分けておきます。
「使える形にしないと査定に出せない」と考えて修理費を先に掛ける必要はありません。
| 品物の状態 | 用意する情報 | 先にしなくてよいこと |
|---|---|---|
| チェーン切れ | 切れた場所と、残っている部品 | 売るためだけの接合修理 |
| 片方のピアス | 本体とキャッチそれぞれの刻印 | 同じ片方を買い足して一組にすること |
| 変形した指輪 | 全体の形、石の有無、内側の文字 | 工具で丸く戻すこと |
| 石が一つ取れたリング | 取れた石が残っているか | 接着剤で固定すること |
| 刻印が読めない品 | 全体と刻印らしい部分の写真 | 表面を削る、強い薬剤で磨くこと |
修理して使い続けたい品なら、買取とは別に修理見積りを取る意味があります。
しかし売却だけが目的なら「修理後の受取額がどれだけ増えるか」と「修理に払う費用」を比べる必要があります。
きれいにする費用が、そのまま査定額に上乗せされるわけではないからです。
地金だけの評価なら、形を整えるより素材と重量の確認が先です。
製品としての評価を期待する品なら、修理の必要性や扱いを聞いてから決めます。
目的によって次の行動を分けましょう。
手元の品ごとに、見積りで見る順番を変える
査定の基本は共通でも、知りたいことは品物によって違います。
次の四つから手元の品に近いものを選ぶと、確認する順番を絞れます。
石のないネックレスなら、品位・重量・単価を一行に
まず留め具などの刻印と、現物で確認された素材を照合します。
次に見積りの対象重量、対応する品位の単価、差し引く費用を一行にまとめます。
複数本を出す場合も、品位が違えば単価を分けて記録してください。
例えば、K18とK10を合わせた重さにK18の単価を掛けると、品位が混ざった計算になります。
一本ずつの金額がわかれば、一部だけ売る場合もどの金額が残るかを確認できます。
石付きのリングなら、全体重量と石の扱いを確認
リングの総重量に加え、地金として計算する対象重量を聞きます。
そのうえで中央の石や脇石を評価に含むのかを確認します。
石の重量を除く説明を受けても、石の金額について何も聞いていなければ、確認はまだ終わっていません。
書類がある場合は対応するリングと一緒に出します。
書類が見つからない品は、そのことを最初に伝えれば、現物で何を確認したかという説明に進みやすくなります。
ブランドリングなら、製品全体の見積りを先に読む
ブランド、製品名がわかる資料、付属品と状態を合わせて提示します。
「石と地金だけで計算した金額」と「製品として示された金額」を混ぜず、どの見方で査定されたかを聞きましょう。
ブランドの箱だけを持っている場合も、箱のブランドを品物のブランドと決める必要はありません。
本体の表示や購入資料と照らし合わせ、その品に確実に対応する情報から整理します。
素材不明の古いアクセサリーなら、価格計算より素材確認を先に
素材がわからない段階で買取価格表を見続けても、どの欄を使うべきか決められません。
まず一点ずつ写真を撮り、見える文字と形を記録します。
磁石への反応や色だけを根拠に、金と決めたり対象から外したりしないでください。
素材が判明してから、対応する品位と重量の説明へ進みます。
金だと思っていた品が別素材でも、ほかの品までまとめて同じ判断にしないことが大切です。
比較用メモは「未確認」を残して完成させる
すべての欄を埋めることが目的ではありません。
石の扱いがわからないなら「未確認」と書き、次に確認する一点にします。
品位や重量がわかっている部分まで、説明を最初から聞き直す必要はなくなります。
帰宅後に見直すなら、見積りの紙と品物の写真を番号で対応させます。
単価の写真だけを残すより、どの品について何を説明されたかがわかる記録の方が、売却を判断する際に役立ちます。
売却前の準備は「品物と資料を一対一にする」だけでも役立つ
引き出しから出した品をすべて同じ袋に入れると、どの説明がどの品物についてのものだったかがわかりにくくなります。
素材別に完璧に分類するより、まず一つずつ対応がわかる状態にしましょう。
- 品物に番号を付ける。付箋や袋に「1:指輪」「2:ネックレス」と書き、本体には直接貼りません。
- 付属品をそろえる。その品の箱、購入時の資料、鑑定書などを番号で対応させます。
- 残す品を分ける。売却を迷うものは別の袋に入れ「金額を聞いてから考える」とメモします。
- 写真を残す。全体、刻印、石や破損部分を撮り、後で見積りと照合できるようにします。
家族の品が混ざっている場合は、持ち主に確認できたものだけを売却の候補にします。
「ひとまず全部査定に持っていく」と決める前に、誰の品か、説明だけ聞く品か、売却してよい品かを整理しておくと判断が急になりません。
箱や資料を探す時間に区切りを付ける
ジュエリーの箱は残っていても、どの箱か思い出せないことがあります。
その場合はわかる資料だけを持参し、不明なものは不明のまま伝えれば十分です。
箱を探し終わるまで品物の確認を先延ばしにする必要はありません。
購入店やおおよその時期を覚えていればメモしておきます。
ただし、記憶と書類の情報が違うときは書類も一緒に示し、その違いを伝えます。
正しい答えを準備してから査定に行くのではなく、今ある情報を整理して渡すという考え方です。
複数店を比べるときは、品物・日付・条件をそろえる
別の日に比べると貴金属価格が変わっている場合があります。
見積りをもらった日時と、その金額がいつまでの条件かを控えておきましょう。
過去の金額を現在も同じ条件で受け取れるとは限りません。
片方の店では箱と鑑定書を持参し、もう一方では本体だけにすると評価条件が変わることがあります。
同じ品物と付属品で比較し、石や製品の扱いも含めて聞くと違いを読み取りやすくなります。
また、複数の品をまとめた金額しか残していないと「どれを売るか」が決めにくくなります。
一部だけ売る可能性があるなら、各品の金額と、まとめた場合だけの条件があるかを先に確認してください。
金・プラチナの査定で迷いやすい疑問
金の相場が上がるまで待った方がよい?
今後の価格だけに判断を預けると、売却時期を決めにくくなります。
まず今の品物に対する見積りを取り、受取額が自分の目的に合うかを考えましょう。
「この額なら売る」「ここまでは残す」という基準を持つと、日々の価格の上下だけで迷い続けずに済みます。
すぐ使う予定があるジュエリーや思い入れの強い品は、相場だけで手放す必要はありません。
反対に使わないまま保管している品は、金額を知ることで整理を進められます。
売却の目的と価格の確認を一緒に行うことが大切です。
古いデザインなら、地金だけの値段になる?
年代や見た目だけで決めず、その品をどう評価したかを確認します。
デザインが古いからという理由で、ご自身で石を外したり刻印部分を切り取ったりする必要はありません。
ブランドや石を含む製品としての説明を聞き、地金としての評価との違いを整理しましょう。
刻印がない品は持っていかない方がよい?
刻印がないことと、素材が確認できないことは同じではありません。
素材がわからない品として分け、全体写真を用意すると相談しやすくなります。
受け付ける品や確認方法は窓口に聞き、家庭で薬剤などを使って真偽を試す必要はありません。
「金」と聞いていたのに別の素材と言われたら?
どの部分をどの素材と確認したのかを聞きます。
購入時の説明、刻印、実物の確認結果がどう違うのかを整理することが先です。
その場で判断できなければ品物と資料を持ち帰り、確認した内容をメモして別の説明と照らし合わせましょう。
査定の説明が専門的でわからないときは?
品位や評価方法の名前を覚え切る必要はありません。
「どの素材を何g、いくらの単価で計算したのか」「石などの評価と費用を含めていくら受け取れるのか」の二段階に戻すと話を追いやすくなります。
要するに、欲しいのは専門用語の多い説明より、自分の品に付いた金額の根拠です。
わからなかった点を一つずつ確認し、受け取る金額に納得してから売却を決めましょう。
査定でそのまま使える確認メモ
スマートフォンのメモに次の項目を残しておくと、複数の品や複数店の説明を比較しやすくなります。
| 控える項目 | 書く内容 |
|---|---|
| 品物 | 番号、指輪・ネックレスなどの種類、付属品 |
| 査定日 | 年月日と、提示額の有効な条件 |
| 素材と品位 | K18、Pt900、コンビ素材など |
| 重量 | 全体の重量と、計算に使った対象重量 |
| 単価 | 対象品位の1g当たりの買取単価 |
| 石・製品の扱い | 別評価か、全体額に含むか、対象外か |
| 費用 | 差し引かれる費用とその理由 |
| 受取額 | 売却する品ごとの金額と最終合計 |
すべての店で同じ形式の明細が出るとは限らないため、説明を受けた内容を自分でも整理しておきます。
判断に必要な点が残れば、その場で売るかどうかを急いで決めなくても次の行動を選べます。
見積りを比較するときの確認項目は、金・プラチナの買取相談で確認したいことでも紹介しています。
札幌で手元のジュエリーを確かめたい方へ
「素材だけでなく石も見てほしい」「切れたチェーンを処分する前に価値を知りたい」
ごえんへ相談する際は、その気になっている点を最初にお伝えください。
金額だけでなく、何をどう評価したのかを確かめるところから始めましょう。

札幌市内の窓口はごえんの店舗一覧から選べます。
各店の場所と営業案内を確認のうえ、ご都合に合う店舗をご利用ください。
札幌での来店相談はイオン北郷店や札幌山鼻店へ。場所と営業日を確認して、行きやすい店舗をお選びください。
来店前に品物を伝えたい場合はごえんのLINE窓口へ、希望店舗と品物全体・刻印・気になる箇所の写真をお送りください。
素材が不明なら「わからない指輪が2点」といった説明で構いません。
写真では伝わらない重量や素材の確認は現物で行います。
参考にした一次資料
- 日本ジュエリー協会|貴金属について:品位・合金・素材表記
- プラチナ・ギルド・インターナショナル|プラチナ・ジュエリーの純度:Pt表記
- RE:TANAKA|よくあるご質問:同サービスにおける重量・価格・費用の説明
資料確認日:2026年9月30日。
売るかどうかは、相談してから。
お近くの相談先:ごえん イオン北郷店
店舗情報・アクセスを見る